2020年3月28日土曜日

『異種族レビュアーズ』

異世界ものをジャンルと思っている人がいるが、厳密には違う。異世界というは舞台に過ぎない。お話の舞台として、現実世界と異世界という2つの種類があるだけだ。現実世界を舞台にしたものを「現実もの」とは言わないだろう。異世界ものを異世界ものと呼ぶなとは言わないが、これをまとめて一つのジャンルに押し込むのは間違っている。

つまり、以下の図は間違っているということだ。

正しい図は下のようになる。異世界はファンタジーものだけというわけではない。現実世界とまったく同じジャンルを展開しうるし、展開してきた。私はこのことをABC予想の望月教授の理論から名前を借りて、「異世界タイヒミュラー理論」と名付けた。
と、私は『異種族レビュアーズ』を見るまで思っていた。そう、これも間違っていたのだ。本当は、異世界ものでしかできないジャンルというものがある。風俗レビューというジャンルなんて、現実世界を舞台にしたものでは決して成立しない。どう考えても、生々しすぎというか、下ネタすぎというか、通俗週刊誌的すぎて、誰にも受け入れられないだろう。しかしこれ、異世界だと成立する。それが『異種族レビュアーズ』だ。

いや、これ作った人そこまで考えてないかもしないが、これを見たわれわれはそこまで考えないといけない。というか、『異種族レビュアーズ』を見て、異世界ものの新しい活用法について目覚めないといけない。

「イこうぜ☆パラダイス」


「ハナビラ音頭」


2019年9月28日土曜日

『鬼滅の刃 炭治郎立志編』

2019年から放送開始され、2025年の今でも劇場版が公開され続けている『鬼滅の刃』は言うまでもないが、エポックメイキングな作品だ。テレビアニメで劇場版クオリティの作品を作るというのは過去に『攻殻機動隊S.A.C.』や『プラネテス』、『まどか☆マギカ』など、例がなかったわけではない。しかし、これほどの規模で、もともと素晴らしい原作アニメがあり、それを一切省略せずにむしろ補完して描ききったというのはたぶん例がない。

これほどのクオリティを持つアニメはそうそう作られることはないので、これ一本で日本のアニメのクオリティを挙げたとは言えないが、アニメ作品がこれほどの社会的現象を引き起こし、劇場版は日本映画史上歴代一位の興行収入を叩き出すことができた、という事実は、アニメに対する投資額を引き上げることになったはずだ。

作品は、原作からしてビジュアル的にとにかく美しく、アニメでは特にアクションが原作を補完して見事に描写されている。Ufotableの過去のアニメを見てもここまでではないので、おそらくこのアニメに合わせて入れる力を最大限にしてきている。Ufotableは自社で原画から動画まですべてのスタッフをほぼ正社員として雇っているというとんでもないアニメ会社で、その利点を最大限に活かした制作体制を敷いてこれを作ったらしい。作品自体もそうだが、そういう生産体制でこれほどの傑作を作り上げたということに、このアニメの歴史的な意義があるはずだ。

そのへんも含めた事情は以下をどうぞ。


OP「紅蓮華」

ED「from the edge」

 中川奈美「竈門炭治郎のうた」

これは第19話「ヒノカミ」の挿入歌。炭治郎が日の呼吸に目覚める話で、このシーズンの最大の盛り上がりの場面となっている。この回を見て、原作者の吾峠呼世晴が「作画、演出、音楽、全てが凄すぎてボロ泣きし、第19話を20回ほど繰り返し視聴しました。一生懸命漫画を描いていて本当に良かった」というコメントを寄せたらしい。これ、アニメが原作を圧倒的に超えたという告白と受け取ってよい。まあ、実際、これだけのアニメを作ってもらえたら作者冥利に尽きるというものだ。これほどの幸運に恵まれることのできる作家は珍しい。

2019年9月21日土曜日

「乙女どもよ。」「ユメシンデレラ」『荒ぶる季節の乙女どもよ。』

 『荒ぶる季節の乙女どもよ。』はアニメだけで終わらせるにはもったいないほどよくできたシナリオを持っている。もしも今後一作品しかアニメを見ることができなくなったとしたら、私はこれを選ぶ。それほど優れた作品だ。実際そう考えた人は多いようで、漫画化、ドラマ化されている。

CHiCO 「乙女どもよ。」OP曲。

ダンス動画もある。高嶺のなでしこというアイドルグループによるもの。日付を見ると2022年になっている。いい曲が忘れられずにカバーされているのはいいことだ。

麻倉もも「ユメシンデレラ」ED曲。このED曲がむちゃくちゃよい。PVの麻倉もももむちゃんんこかわいい。




2019年4月2日火曜日

「乗ってけ!ジャパリビート」『けものフレンズ2』より

 「乗ってけ!ジャパリビート」はそのアニメのタイトルを口にすることは禁じられているが、それでもアニソンに罪はないし、いい曲だ、何よりPVがすごくよい。

大石昌良がとても楽しそうなのがよい。

しかしこの曲、とんでもなくよくできている。これ初めて聞いたときには衝撃を受けた。細かい部分まで気が利いていて、面白い。これだけのレベルの曲を書く人が日本にいるということに私は衝撃を受けた。アメリカだと例えばランディ・ニューマンとかがこういうタイプの曲を書けそうだが、想像上のそれと比べても全然遜色がない。しかも、アニソンというジャンルでこれほど完成度とクオリティが高い曲が投入されているということに、日本の音楽業界の成熟を感じたのだった。

2019年3月30日土曜日

「ラブ・ドラマティック feat. 伊原六花」『かぐや様は告らせたい〜天才たちの恋愛頭脳戦〜』より

 『かぐや様は告らせたい〜天才たちの恋愛頭脳戦〜』のOPで、鈴木雅之の曲が流れたとき、偉大なる日本アニメ史のOP曲にかかわるなにかが確実に変わった、かもしれない。

「ラブ・ドラマティック feat. 伊原六花」第一期OP曲


「DADDY! DADDY! DO! feat. 鈴木愛理」第二期OP曲



「GIRI GIRI」第三期OP曲



「Love is Show」『ファーストキッスは終わらない』OP曲




2018年12月27日木曜日

「君のせい」「不可思議のカルテ」『青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない』

 CloverWorks制作の『青春ブタ野郎』は2023年の『ランドセルガールの夢を見ない』まで同じOPとEDだ。劇場であの音楽が流れてくるとゾクゾクするものがあった。

映画のやつは劇場で全部見ているが、『ゆめみる少女の夢を見ない』は再度ぼんやりと配信で見ていたら話がぜんぜんわからなかった。これ、結構集中力が必要な話だ。で、『おでかけシスターの夢を見ない』はほとんど何も起こらないことで衝撃を受けた。妹が受験するだけのお話だ。こんなに何も起きないアニメを作る制作陣もすごいし、それを受け止めてしまう視聴者もすごい。普通なら宇宙人が襲来してきたりとかそういう話を無理やりねじこんでしまうのに。

the peggies「君のせい」

「不可思議のカルテ」




2017年12月24日日曜日

「Heart to Heart」『つうかあ』

2017年アニメとしてはほとんど話題になっていなかったが、SILVER LINK.制作の『つうかあ』は女子高生サイドカーレースという、ありえない世界を描いていて結構面白い。初めキャラがいっぱい出てきてびっくりするが、それぞれちゃんとキャラ設定されていて、面白い。

三宅島が舞台というのも面白い。現実にはサイドカーではなくて、二輪のレースは開催されているらしい。

サイドカーレースはあまりに馴染みがないので、動画をあげておくが、アニメではこの知られていない世界を丁寧に描いていて、これも面白い。

スフィア「Heart to Heart」

2017年3月29日水曜日

「ようこそジャパリパークへ」『けものフレンズ』より

 「ようこそジャパリパークへ」は『けものフレンズ』というアニメが生み出した最高の産物だと思う。この曲の破壊力はすごい。


しかしこの曲の最高のバージョンは「Kobasolo&えみい」のこのバージョンだと思う。


この子、まあ表情がよい。もちろん唄の実力もすごい。このとき確かまだ中学生だったはず。

2016年3月29日火曜日

「はなまるぴっぴはよいこだけ」「全力バタンキュー」「SIX SAME FACES 〜今夜は最高!!!!!!〜」「SIX SHAME FACES 〜今夜も最高!!!!!!〜」『おそ松さん』第一期

 『おそ松さん』第一期は社会現象を巻き起こした。が、第二期以降はそれほどでもなかったので、見逃している人もいるかもしれないが、ちゃんと面白いので全部見てほしい。ちなみに第一期を子どもと一緒に見ていたら「なんでこんなに面白いの」とおっしゃっておられたので、たぶん今見始めても面白い。

そうそう、第一期の第一話はとんでもない一話が来たということで、公開直後からものすごい話題になった。で、案の定やりすぎたわけで、いま一話を見られるサイトはない。これ当時急いで見て、結局そのままおそ松さんファンになってしまったのだが、同じような人は多かったはずだ。しかし、今から見始める人にはtorrentで落とすしかない合法的には見られないエピソードになってしまっていて、それは残念だ。

さて、見続けていると六人のキャラというのがなんとなくわかってきて、それも面白いのだが、念の為にここにまとめておきたい。

長男のおそ松は一番特徴がない。次男のカラ松はクールを気取っている、三男のチョロ松は声が神谷浩史、四男の一松はネクラ、五男の十四松はクルクルパー、六男のトド松はあざとい。はい、これで大丈夫ですね。

今回は第一期のOPEDだけ

「はなまるぴっぴはよいこだけ」第一クールOP

この曲は意味不明な歌詞も素晴らしいが、アニメOPにふさわしい、引っ掛かりの多い曲になっている。第一クールのアニメOP映像がすごく手の込んだものになっていて面白いのは、この曲あってのことだ。

「全力バタンキュー」第二クールOP

「はなまるぴっぴはよいこだけ」に比べるとこちらは平凡な出来。引っかかりがないので、それに合わせてOP映像も平凡なものになってしまった。

「SIX SAME FACES 〜今夜は最高!!!!!!〜」第一クールED

EDクレジットのアニメーションも面白い。おでんのストップモーションアニメ。たぶんCGだけど、いい味だしている。一回ごとに微妙にバージョンが違うのも聞き所。

「SIX SHAME FACES 〜今夜も最高!!!!!!〜」第二クールED

2015年9月19日土曜日

「Inner Urge」『下ネタという概念が存在しない退屈な世界』より

 2015年の夏アニメ『下ネタという概念が存在しない退屈な世界』のOP曲である上坂すみれによる「Inner Urge」、これのPVまだ見たことがない人はぜひ見てほしい。

このときたぶん23歳くらい。ほんとにキレイだ。

ついでにOP曲の「B地区戦隊SOX」も聞いておこう。



ミセスグリーンアップル「ライラック」『忘却バッテリー』

 記憶をなくしたキャッチャーと天然ピッチャーのお話『忘却バッテリー』はコメディー調のアニメだが、途中でものすんごい重い話をぶっこんでくるのが面白い。 で、OPは今超話題のミセスグリーンアップル。実はミセスのアニメ主題歌ってこれくらいしかない。私も初めてこれでミセス知った。 「ライ...